14予備校生


旅で知り合った友達が難病に冒された。

「死んでも良い。薬を飲みたくないの」
彼女は言った。

ワタシは病院のベッドで沢山の管でにつながれた方々の姿をあんなにも見て来てたのに、

東南アジアで自然と共に死を迎える死に方を見てきたのに、

気付いたら、「薬を飲んで」と国際電話をしていた。


勤め先の医院では、
「もう在宅では無理」だと夫を入院させて欲しいと頼みに来た奥さんがいた。

ご主人は入院し、その家は間もなく火事を出して奥さんは焼け死んだ。
追うように、意識の無いご主人も又、病院で息を引き取った。

死ぬってなんだろう。

どういう死に方が幸福なんだろう。

死のまぎわの選択って誰にあるんだろう。

にんげんとして、生きるってなんだろう。死ぬってなんだろう。倖せってなんだろう。


ワタシは大学に行く事にし、翌年地元の予備校へ入学した。

わずかな期間でまた医療の現場を逃げ出したので1回休み