* 愛 し の ク ラ プ ト ン *
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 妹(妹子・仮名)の車に乗っている時、彼女がクラプトンのアンプラグドをかけた。
てっきりこないだ発売されたベスト版かと思ったら違うと言う。彼女曰く「あっちのには“レイラ”(Layla 愛しのレイラ)とかも入ってて」良いらしい。

 ちょっとココロは動く。が、でも、なーんかワタシはクラプトンのCDを買う気にはなれない。好きだし、カラオケでも唄うし、ホント良い歌なんだけどなー・・・

 姉妹で「しっかしアンプラグドにアコギの方の“レイラ”が収録されていないのは意外」だとか「このアルバム、本当に良い歌ばっか入ってるね〜」だとかとダンギしているウチに・・・ワタシは前々から感じていた自分の中の「良い歌なんだけど・・・」というクラプトンに対する違和感のナゾがとけたのアリマス。

 以下はその「・・・」が解明した時の会話の模様です。
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ワタシ。>ホント、クラプトンの唄って良い歌ばっかなんだよなー・・・でも、なんかこーさー・・・まぁ、クラプトンくらいの人になってしまったら「クラプトン」っていうバリューは彼だけのモノじゃないだろーし、プロジェクトもおっきなモノなんだろーし、周りの人もスゴイ人ばっかだから編曲してるウチに否が応でも良い曲になってっちゃうんだろーけどさー・・・どうしてこう、もっと正直に本当に自分の言いたいコトだけ唄えないのーってゆーか・・・

妹子>>え〜、彼はあれ、マジでしょ。レイラ〜ってホントーに叫びたかったんだよ。

ワタシ。>ん、“レイラ”はそうだと思う。でも、それと「Tears in Heaven」くらいじゃん?後はさー、なんつーの?これだけ(良い唄の)数が揃うと「コレだろ、コレ。ホレ、コレが欲しーんでしょ、いーでしょコレ。」って感じがするんだよなー。なんかホンダのバイクみたい。でもホント、良い歌なんだけどさー、もっとさぁ、なんかこぉ・・・たまにはウケとか気にしないで自分の思ったとぉーりの曲があったっていーんじゃん?

妹子>>え〜あの人は只、自分の思ったとーりに唄ってるだけだと思うよぉ。

ワタシ。>ええ〜、だってさぁ、そんなに毎回毎回自分と世の中との間にギャップってモンがないわけ?

妹子>>???

ワタシ。>自分の中からこう、わき上がって出てきたモノがさぁ、常に世間様のニーズってヤツと、びたっと一緒、なんてコトあんの?
・・・時にはさぁ、自分が一生懸命やっててもウケないもんってあんじゃん?アルバムの中のサエない曲が実は作者が一番チカラ入れてる曲だった、とかさぁ。よくあんじゃん?

妹子>>あ〜・・・(そうだいね〜)

ワタシ。>なんかこーさー

気持ちが悪いくらい良い歌ばっかなん。クラプトンて。

妹子>>!そーだいねー!確かに。

ワタシ。>そうそう、いちいち気味が悪い位良い曲なんだよ。

妹子>>ん、そうだそうだ。ハズレが無いよね。このCD位じゃん?誰を(車に)乗せても安心してかけていられるってのは。ん〜確かにそうだ。気持ちが悪いくらい良い歌ばっかだよね。
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と言うことで、途中「(ウケるとか売れるとかじゃなくて)聞いて貰いたいんじゃん?」などとという、わかったふーなワタシの彼(同乗していた)の提言などはもぉ全く聞こえなかった様に無視され、もっぱらこの姉妹の間では「ホントはちょっとネラってんじゃん?」というコトになってしまったエリック・クラプトン。

 でも、「聞いて貰いたいから」の曲作りだって、結局は聞いて貰う為にウケたり売れたりって言うコトじゃんね?違うの?

・・・というコトで、こんな鬼畜な姉妹に何か言ってやりたいファンの方やクラプトンハカセの方はこちらまで。