*「エンデ遺言」1/6 共生*
(メールマガジンでお届けに上がる商品のほんの一例です。)
■99.12.2 Thu 23:02■

 すご〜〜〜く眠たかったのに眠れず。
-----
 んで偶然、夜中(というか今朝?)途中から視たNHKの「エンデ遺言 」 (NHK総合2時5分〜)。

 最初は「エンデ遺言 」とは知らずに視ていた。「イサカ・アワー」とか 「交換リング」とかの説明をしていたので、てっきり経済番組のルポルター ジュかと思っていたのだ。
-----
 「イサカ・アワー」というのは、米国のイサカという街のコミュニティー で発行している、その街だけの紙幣とうか交換券の事で、これを導入するこ とで地域の産業が活性化するというのだ。ドルは別の所へ流れて行ってしま うけれど、「イサカ・アワー」はすぐに(地元で)使ってしまうので、街が潤 うってコトだ。この様に循環が早いので「イサカ・アワー」はある一定の条 件でしか発行しないのだが、不自由はしないそうだ。

 又「イサカ・アワー」は、安全な有機農業も支えている。農家の人に「イ サカ・アワー」を「先払い」して、農家は安全で品質の良い農作物をコミュ ニティーに提供する事が出来るという。

 「交換リング」は、「イサカ・アワー」の様に紙幣を発行する変わりに指 定の手帳に金銭のやりとりを記入したり、カード決済をするというもの。

 取材先の独国では、やはりそのコミュニティーが発行する手帳によるやり とりをしていて、例えば物を買ったりサービスを受けたりすると、自分の手 帳にその代金分をマイナスとして書き込み、相手にはプラス分として書き込 むという仕組みにしていた。

 この手帳によるやりとりの利点は"マイナス"が出来る事だ。例えば失業し た人が部屋代分を手帳に"マイナス"いくら、として書き込むコトで生活する 事が可能になり、その人はそのマイナス分を街の人に色々なカタチで働いて 返す(マイナス分を埋めていく)というワケなのだ。

 スイスでは、そうした独国の手帳方式をもっと大仕掛けにしたもので、発 行元を銀行にし、それによってカード決済が出来る様にしていた。なんか、 すごくスイスらしい。(というか「イサカ・アワー」も米国らしいし手帳の やりかたもいかにも独国らしい。)

 そうやって地元で物やサービスを交換していく「輪」を作り出して行くの が「交換リング」なのだ。モチロン利子は無い。先の「イサカ・アワー」も ローンの支払いなども出来るが、やっぱりその利子は無い。
-----
 取材した街の人達はみな「おカネだけではないの。おカネに振り回されち ゃいけないわ。もっと大切なものがあるの」と言っていた。今、ここでワタ シの文章では上手く伝わってないかもしれないけれど、彼らの顔にムリはな かった。それはきっと「共生」っていうコトが実現している社会に生きてる からなんだと思う。

2/6につづく。