*スリランカにて。-ナゾの中国人2-*
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 餃子売りが来た。"ぎょおざぁ〜ぎょぉおざぁあ〜"
ドップラーしている。ギョウザが辺りに巻き散らかされているような気分だ。
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<これまでのおナハシ。>
その1はこちらだよ!
 謎のスリランカ人のおっちゃんから、中国人のオヤジ、3人を押しつけられ託され、コロンボの空港でボーゼンとなる猫シスターズ。
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 その時の私はまだ旅のプロとは到底言えなかったので、中国語はおろか、エイゴも全く知らなんだ。

 私が、なんとなく、エイゴが出来るようになって来たのはこの旅行の1年後、豪州で働いてからだ。それまではI my meも知らなかった。豪州に入国して最初の2ヶ月、私はherの事を"シズ"と言っていた。"he"が"his"だから"she"は"シズ"だと思っていたのだ。それでも豪州人(オージー)の店で働いていたのだから、ことばとはフシギなもんである。

 旅のプロになれば、どの国でも新しい国に入国して、まぁ2日でその国のことばのヒアリングは出来るようになる。2週間もすれば、支障ない程度の日常会話は身につけているものだ。私が知っている人は、なんと2時間でヒアリングが出来る様になるという。

 私は、中学3年間のエイゴの授業を自主的にボイコットし、それでも入れる高校に入学し、その高校で英語の追追追追追試験をカンニングで卒業した人だ。

 でも、そんなのは、旅の初期においてはあんまし、カンケーないみたいだ。(そーゆーのがカンケイしてくるのはもっと後になってからである。やっぱ、中学の英語はちゃんとやった方が良いな。)

 妹は、中学の時からエイゴが出来て、地元ではちょっと有名な英語科に入った。その高校では英国人の先生と楽しくおしゃべり、なんてのも日常的にやってたので、本人的にもちょっと自信があったらしい。

 なのに。なのに印度人のオヤジが何か言っているコトが彼女には一向に解らない。英語で言っていると言うコトだけは解るのだが。マドラスの駅の食堂でちんぷんかんぷんになっているトコロを私が、

「だからさ、玉子は何にする、って言ってんじゃん?スクランブルかオムレツか半熟か、だってさ。」

 と云うと妹はどうして、ちゃあちゃんに解るのぉ〜とそれまでバカだバカだと思っていた姉に

同時通訳されて心底ショック

みたいだった。

 まぁ、そんな妹も食堂で出会ったUKの女の子とはきちんと会話出来て、自尊心を回復したみたいだが、というコトは、まァ、只単に印度人の英語が究極にナマっていただけなんだろーけど、旅する上では

そのナマってるほーが解んなきゃ、どーしょもない

のでアル。

 ま、私にとってはエイゴもヒンディー(印度の北の方で使われている公用語の1つ)も大して変わらなかったので、会話は極力ヒンディーを使う様にしていた。でも、そのせっかく覚えかけたヒンディーも南の方では通じず、ラクは出来なかったが。
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 さて、謎のスリランカ人のおっちゃんに頼まれた、ナゾの中国人のおっちゃん3人。白い顔でニコニコしてる。

 ニィハオまでは中国語。その後はエイゴでコミュニケーションを図る。

 今思うと別に私が彼らの解る言語に合わせてやる必要なんか全くなく、堂々と日本語で話しかけてやればよかったのだが、その時は人から「頼まれ」て、つい長女の血が騒いでしまったのである。

 ところが!彼らは

あんたら、一体どーやってココまで来たの?

って位、英語も印度の言葉もスリランカの言葉も解らないのだ。

 英語に限って言えば、知っていたのは"Hello!"だけ。"Thank you."はおろか、"dog"だって"cat"だって知らないのだ。たいしたもんだ。

あんたら、一体どっから来て何処へ行くの?
スリランカにはナニしに来たの?タイへはナニしに行くの?????

 ・・・彼らが英単語を知らない、などという事とは、全くカンケーないのであるが、理不尽にそう思う猫シスターズであった。

つづく。
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