*ぬ る ぬ る*
(メールマガジンでお届けに上がる商品のほんの一例です。)
 留守にしている時、留守電を入れてくれた友達にFAX送ったら、しばらくして電話がかかって来た。

 その時私はカップヌードルにお湯を入れてふたをして『ん〜あと10秒位で食べよっかな〜』と思っている時だった。


 最初の10分はカップヌードルの事で頭が一杯だった。(ごめん!友よ)一応、電話の相手に悟られ無い様にふたを開けて箸でかんまして(方言:「かきまわして」の意)みたりして、そのうちに『いっその事食べちゃおう』と、麺をちょっと箸でつまんで上下させたりしたが、やっぱり(食べてる事が)バレてしまいそうだったので、そのまま箸を置いた。


 話し初めてから10分を過ぎたあたりからカップヌードルの事はどうでもよくなって来た。

 結構話した。2〜3時間は話した。


 電話を切った時、カップヌードルは箸で取り上げた部分だけこんもりして、丁度食堂のスパゲティーの蝋の見本みたいな状態で固まっていた。

 でもそのこんもりして、がびがびになっている所はまだ良かった。内部(なか)は汁が一滴も残って無く、非常にしょっぱかった。

 でもしょっぱいのは良いけれどなんだか麺がぬるぬるしていてそれがキモチ悪かった。何か変質してしまったのだろうか?

 でも全体的に束になっているのと味わってないのとで結局5口位で完食してしまった。ぺろり。


 食べ終わってから、自分が食べたのはただのカップヌードルではなく、「とろみ中華」である事を知り、ナルホド、あのぬるぬるは「とろみ」だったのか、と合点がいったがやっぱりキモチ悪かった。

 『もう「とろみ中華」はいいや』と思った。