* 「 肉 絲 炒 麺 」の ナ ゾ 。 *
(メールマガジンでお届けに上がる商品のほんの一例です。)
前々から思っていたのだが、中華料理のメニューと病名はよく似ている。

どちらも漢字だらけでまるで漢文だ。

中華料理のメニューは慣れないと全然解らないが、(現にワタシも初めての時は全く解らなかった。)よく見ると一定の法則に基づいて名付けられているコトがわかる。

基本は「材料+調理方法」である。例えば一番簡単な所で『炒飯』。飯を炒めた状態。『開洋葱油麺』だったら開洋(干し海老)と葱を油で焦がした物が麺の上に乗っている状態。

その他に、たまに材料でも調理方法でも無い漢字が入っている時があるが、それは大抵エキストラの「縁起の良い漢字」である。

一方、病名の方の基本は「病気の場所+状態」だ。『胃潰瘍』だったら胃に潰瘍が出来ている状態。『腹部大動脈瘤破裂』だったらおなかの大きな動脈にできている瘤(こぶの様に高く盛り上がったもの)が破裂している状態。

流石に病名の方はエキストラの「縁起の良い漢字」は付かないが、その代わり病気の進み具合とかを示すことばが付く。ちっともありがたく無い。

あと共通して使われているのが比喩。松の葉っぱみたいだとか○○みたいだとか、そういった類の漢字(ことば)はどっちにも良く出てくる。
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さて、ワタシは香港の『肉絲炒麺』という料理が大好きで、良く食べていた。北京語(ぷーとんふぁあ)で「ろーすーちゃおみー(ん)」と言う。残念ながら、広東語の方は読み方を忘れてしまった。(どなたかご存じでしたら教えて下さい。)

香港で出会ったある日本人の人が、これを「にくいとふたっついためめん」と呼んでいて、ちょっと愛らしいなと思った。日本で売り出す時は是非この呼び方を推奨したいが、既に「揚げ焼きそば」とか「固焼きそば」とかという名称で通ってしまっている。残念だ。

『肉絲炒麺』はその名の通り、肉を細切りにしたものと麺を炒めている状態。もっときちんと言うと、細切りにした肉と、ニンニクの芽などの野菜を炒めてあんかけにしたモノが揚げ焼きそばに乗っている料理だ。

お店で食べるのは勿論、香港版の「ほか弁」で買ったモノでも結構イケる。

香港の「ほか弁」は、もちろんメニューは中華料理メインで、驚きなのは、弁当1コ1コに必ず中華鍋をふるってくれることだ。

又、余談だけど日本で言うところの仕出し弁当というか、会社なんかで一括でお昼を運んで貰う給食と同じ様なのもある。それは丸い大きなザルみたいなのに人数分の弁当(給食)が乗っていて、確か風呂敷の様なもので包まれていた様な気がする。弁当(給食)がお盆じゃなくてザルにのって来るのは、それを2つ天秤にして運んで来るからである。

さて、以前『よだれの出る瞬間。』でも書いた通り、ワタシは肉が食べられない。

お肉を食べるとどうにもこうにも気持ち悪くなって吐いてしまう。ところが揚げ焼きそばは大好きだ。そうだ、今度肉を抜いてつくってもらおう。

そこである日、よく行く弁当屋のお兄さんに「肉は要らんよ」と言って『肉絲炒麺』を注文した。
兄ちゃんは、最初怪訝な顔をしたがわかったわかったと言い、中華鍋をふるってくれた。

ところが、帰って弁当を開けてみたら、肉ナシの只の焼きそばが入っている。麺が揚げ焼きそばじゃ無いのだ。ん〜ん、とんだ誤算だ。もしかしてワタシの中国語が通じてなかったのか・・・?

それで今度は弁当屋の店先で、紙に『肉絲炒麺』と書いてから、「肉」の文字にばってんを書いて見せた。
兄ちゃんはにこやかに又わかったわかったと中華鍋をふるった。

嗚呼、筆談万歳!コレで中華三昧。ニヤニヤと割り箸片手にふたを開けると・・・やっぱり肉ナシの只の焼きそばが入っている。がっかり。

その後、知り合いの人に中国語の発音をチェックしてもらい、更に紙にも書いてトライしたが、やっぱりしなしなの焼きそばが。がっくし。

ワタシの中国語がまずいのか?それとも弁当屋のお兄さんにワタシは揚げ焼きそばが嫌いだと誤解されているのか??本意は通じているが、にんにくの芽だけではあんかけが片栗粉ばっかになってしまうから料理的にダメだとか???はたまたあの料理は肉ナシにすると中華料理的としては全く別の料理として認識されてしまうとか????

・・・ナゾだ。

只、ワタシは肉抜きの揚げ焼きそばが喰いたいだけなのに。

あとで知り合いの香港人の人に尋ねてみた所、『肉絲炒麺』を肉ナシにして、ワタシの望む様な状態にするとなると、やっぱりそれは別の料理になってしまう、とのことだった。

そこで、ワタシはさっそくその「別の料理」の名前(漢字)を教り、弁当屋にリベンジ・・・の筈だったのだが、いざ、注文の時になるとイマイチそれがあやふやになってしまった。

確か、皇帝の「皇」という字が入っていた筈なのだが、肝心の「皇」の字が思い出せない。

でもそれは例の「縁起の良い漢字」かもしれないからコレが無くてもメニューそのものに支障はないだろう、と途中で思い立ったが焦っている為他の漢字もまるでわからなくなってしまった。

ともかく、しどろもどろで弁当を手に帰宅。

結果、やっぱりそこには見慣れた肉ナシ焼きそばが。
なんか、もぉ、げんなり。

考えてみたらワタシは極端に漢字に弱かったのだ。

こないだ小5用の漢字テストをやったら半分も書けなかった。
漢字だけではない、豪州で豪州人のボスの下で働いてたくせに、"tall"すら辞書引かんと書けん。何故かかように昔からワタシは文盲なのだ。(別に書取をサボっていたワケでもないのに。)

そんなワケなので、もし、このメールマガジンで誤変換、誤字脱字など見つけられました際には、どうぞご一報下さいませm(_ _)m。

しかし・・・焼きそば一つ満足に喰えんとは、まだまだワタシも修行が足りんのぉ。っていうか漢字はムズい。っていうか基礎学力の問題?

ともかくとほほ。