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ふぁいるでーた

よだれの出る瞬間。


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'92 7月-'92 10月
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 2002/02/06号


よだれの出る瞬間。

ぢゅる・・・っと生唾を飲む瞬間とは、如何なる時なのだろう。

特に、お肉の場合。

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ワタシはお肉が食べられない。

お肉を食べるとにわかに気持ちが悪くなってみんな吐いてしまう。

5年位前(2000年1月現在)、喘息の治療を真面目にしていた時、血液検査でアレルギーの源を調べていたのだが、やっぱり牛肉、豚肉、鶏肉、と検査出来うる限りのお肉の全てにアレルギー反応が出ていた。

しかし、そんな検査カンケー無い気もする。だってワタシはもっともっと小さい頃、お肉を食べていて、そしてその時は吐いたりはしてなかった気がするのだ。(尤もその頃はアレルギー性のゲリと蕁麻疹にやられていた様だったが。)

そんな折り、父方の叔母から意外な事実を聞いた。

ワタシ自身は全く覚えていないのだが、叔母の話では、小さい頃ワタシは「豚を殺して豚肉を作る」とかなんとか(誰かに)教わったのをきっかけに、拒食症になってしまった事がある、というのだ。

その拒食症の方はワタシの母がさんざん怒って殴る蹴るして、なんとか食べ物は食べる様になったらしいのだが、ついにお肉は食べる様にならなかった、と言う。

大分大きくなってからも「鳥さんを殺して食べちゃうなんてかわいそう」と食事の時に泣いていた、というのだが、本人全く記憶にない。

小さい頃の事はわりに良く覚えている方なのだが(2才頃の事まで思い出せる)それだけは全く覚えていない。

小学生の時、家族と出かけた帰りに鴨料理屋に寄った時も、店の前の池に鴨が沢山泳いでて、貧血オコして食事ができなかった、という記憶があるが、その時はもう既にかつて自分が拒食症だったなどという事は全く記憶になかった様に思う。

それどころかなにしろ、ワタシは幼少の頃からかなり喰い意地の汚い子だったのだ。(バックナンバー『およばれの前には・・・』をご参照下さい。)

只、小さな頃、祖父と土手に散歩に出かけた時、土手沿いにある屠殺場から豚の悲鳴が聞こえてきて、ワタシにはそれが一体何の音か判らなくて祖父に尋ねた所

「豚コロッてるんだよ、豚」

と教えてもらった事があるにはあるのだが、それはそれだけの記憶として只残っているだけなのだ。

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そんなワケで拒食症の事は全く覚えていないハズのワタシなのだが、何故だか今でも生きている感じが生々しく残っている食べ物は苦手である。

例えばお頭付の魚とか骨付きの唐揚げとか。

米国の"ケンタッキーフライドチキン"に行ったら「場所は何処の(肉)にしますか?」と訊かれ「いや・・・やっぱ、いいです・・・」とマッシュポテトを二つも買ってしまったというとほほな思い出がある。

(ちなみに米国のケンタでは図解入りでお肉のパーツが示してあって、各パーツで値段が違いました。

そうそう以前、かわい〜い従姉妹のコ(愛おしいってだけでなく、彼女はルックスもかわいいのだ。)とお夕飯を食べている時、彼女が目の前のサンマを見ながら

「ちゃあちゃん、サンマの頭の方と尻尾の方と、どっちが好き?

と訊かれたのにも、ひっじょぉお〜にビックリした。

そのテのビックリMAXな体験と言えば、やっぱ、ケニアに行った時のコト。

ワタシはケニアの国立公園を巡るツアーに参加していたのだが、そのツアーでご一緒になった人達というのは誰も彼も動物がだーい好きで、

10年越しの思いを込めてケニアに来た、なんてヒトも少なくなかった。勿論、ワタシも10年越し念願のケニアだったのでカンゲキもひとしお、みんな自然とうち解け会い、すごく良い雰囲気の中、ツアーは進行して行った・・・

みんなで国立公園(と言っても日没後は現地のガイドでさえ動きが取れないようなサバンナである)で狂喜乱舞しながら野生動物を見た後、その日のツアーで用意されたお昼はなんと野生動物のお肉のバーベキュー。

しかもバーベキューと言っても見慣れたそれとはワケが違う!ものすっごく太い鉄の棒に、それに負けない位のお肉を差して焼くというシロモノ。その塊を各自の鉄板にナイフでそぎ落としてもらって食べるというスタイルなのだ。

ワタシはコレには流石にみんな躊躇すると思っていた。場合によっては全員がお昼ボイコット・・・等と言うこともあり得るのでは・・・とすら思っていたのだ。

ところがみなさん、自分の鉄板にお肉の棒をにゅっと出され「コレはしまうまのお肉でございます」なんて言われて、なんの躊躇も無く「あ、お願いします」なんて応えているではナイカ!

・・・いくらそのバーベキューのお肉は、食肉用に別途飼われている動物のそれとはいえ・・・さっきまで「きゃ〜っトムソンガゼルかわい〜」などと言っていた動物大好き仲良し仲間だったハズのみなさんが、

その口の端も乾かぬ内に、旨そうにしまうまやらしかやらだちょうやらのお肉をほおばっているワケでアリマス。

ワタシは食事はせず何だかわからないけど一人中庭に出て泣いていました。するとそこには檻に入った動物ちゃん達が・・・

そういえば昔の彼が、しばしば食事中青くなってるワタシを見てよくこう言っていました。

「ちゃあちゃん、コレはね、生き物じゃないの、家畜なの、家畜。食べ物なんだよ、食品なの、食品!!

嗚呼・・・そりゃそうだろうけどさ・・・でも一体サバンナのそれとこの中庭にいる動物ちゃんたちと、どこがどう違うっていうの?

つぶらな瞳の獣を見て、それでもみなさんヨダレが・・・?

もしかしたら、みなさんこの食事の後のサファリでは「かわい〜」ではなく「ぢゅる・・・っ」っていう感覚になってしまうの???

・・・ふ、不可解だ。

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今、一番身近でそれと同じ様にワタシが不可解だと思うのが、ステーキ屋さんとかしゃぶしゃぶ屋さんとかの看板である。

たいてい愛らしいモウモウちゃんの絵だ。

アレを見て、一体お肉の好きな人は「ぢゅる・・・っ」となるのだろうか?(ワタシなんぞはアレを見るなりゲンナリしてしまうのだが。)

それって松阪牛本体を見ても「ぢゅる・・・っ」ってなるってコトなの??

豪州にいる時、怪しいカウボーイのおっさんから「ゴールドラッシュの頃はよく人がアボリジニ(豪州の先住民族の方達のこと)につかまって、食べられていた。

特に中国人が旨かったらしく、中国人がよくつかまっていたそうだ」と聞いたのだけれど、その話しが本当なら、昔のアボリジニの人達は、中国人を見ると「ぢゅる・・・っ」とヨダレを飲み込んでいたってコト???

なにしろ、人を捕まえると縄で繋いで「さぁて、今日はどこを食べようかな〜♪」(っていうのはワタシの想像ですが)少しずつ切り落として食べていたというのだから。

牛の絵なんかもぉよゆ〜で「ぢゅる・・・っ」ってなるのが普通なんでしょーか???



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