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ふぁいるでーた

正しいお金の払い方?!1/3


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メルマガ配送日
 2002/04/05号


正しいお金の払い方?!1/3

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このお話しは三話続きモノになってます。
『正しいお金の払い方?!1/3』
『正しいお金の払い方?!2/3〜の一例〜』
『正しいお金の払い方?!3/3〜「相互扶助」〜』

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ワタシは以前『日本の人達をせめないで。』で、「日本の人が海外で目の色を変えて買い物に走ってしまう」というコトを批判する意見というか風潮について、

「あんまりハゲしいとちょっとはしたないけれども、そうなっちゃうのにも理由があるよ、まぁそんなに責めないでやってよ」という様なことを書いた。

しかし、だからと言って何でも円換算してその土地の物価を歪めてしまう様なお金の払い方はサイアクだ。そういう人には旅して欲しく無いとさえ思ってしまう。

他の旅行者にも迷惑だし、そうするコトによって現地の状況もだいぶ変わって行ってしまうコトだって少なくないからだ。

一人の旅行者がとんちんかんなお金の払い方をしたせいで、次ぎに来た人も又とんでもない金額を要求されたりする。それで次の人も又バカ見たいなお金の払い方をする・・・

そうしているうちに、やがては現地の、最初は旅行者に対する物価が急激に上がるだけかもしれないけれど、そのコトはやがてその土地の人々に色々に様々に影響して行って、たった1年で驚くほど変貌してしまった東南アジアの街だってあった。

そういう所は大抵、人々はスレて治安も悪くなり、自然は壊されて街はうす汚れてしまっている。中にはカネ周りが良くなって一見小綺麗になる所もあるけれども、それはごく一部のコトで、裏にまわれば大抵が前よりもっと良くない状況が広がっているものだ。

こうなると「旅行者」は、その土地の人々にとって、只、土地にカネを落とす為だけの忌まわしいモノになって行ってしまう。

農業だって、工業だってやっていくウチには効率を求める様になるだろう。より素早く、より確実に、より沢山の粗利を求めていく。それは「旅行者」にしても全く同じで、

「旅行者」はカネになる。それも手っ取り早くなる、と踏んだら、より効率良く、沢山カネを落とさせるだけ落とさせる工夫をなす様になるだろう。

その時、「旅行者」は「者(もの)」では無くなり、既に「物(モノ)」になっている様な気さえする。

それは土地の人を人間扱いしない「旅行者」への反撃とばかりに。

よくTVなどで、何でもかんでも只、円換算して電卓片手に「安い〜!」等とやっているけれども、あんなのは言語道断だ。

こんな番組もあった。

インフレのアジアの国で、芸能人が文字通り「札びら切って」豪遊するっていう番組だ。(本当に札束を持って旅行するのだ)、アレもTVを視ていてすごくイヤな気分だった。

外国のお金、っていうのはまるでディスコ(クラブって言わなきゃダメ?)やアミューズメントパーク内で使う、おもちゃのお金の様に現実味が無くて馴染まないモノかもしれない。

でもそれは、おもちゃのお金なんかじゃない!現場で起きてるんだ!!(*)・・・って違うよ、現地の通貨なんだよ。当たり前だけどそれで生活してるんだよ、現地の人は。

「ガイコク」に慣れないワタシ達はよその国の目に入るもの全てが珍しい。

名所旧跡を巡るまでもなく、ワタシ達の「観光」は街に着いたとたんに始まってしまっている。それはそう、まるで美術館で絵を見る様に。

その時、ワタシ達の目に映る土地の人は絵の一部であって、実際そこに暮らし、生活している人間なんだという感覚に乏しくなっているのではないか。

そして自分たちは「高みの見物」を決め込んでは居ないか。

特にアジアやアフリカ方面、つまり白人社会じゃない土地へ行った時だ。文化や生活様式が違うからって自然、傲った態度をとってはいないか。

先のTV番組はそんな「傲慢な日本人」をいみじくも描き出してしまっている気がしてならない。

──「旅行者」も「土地の人」も、カネをめぐって双方がお互いを「人間」扱いしていない土地──

そんな所へワタシの様なビンボー旅行者が行ったりしたらたまったもんじゃない。カネはかかるし嫌な思いはするし・・・

なるべく現地の人と同じ様に、できればそこに住んでいるかの様に、ほんの一時だけれどもその土地に寄り添い、そこの文化にふれさせてもらう・・・

なんてコトは到底ムリっていうかすごく難しい状況になってしまうだろう。

だからその土地の人に成り切れ、なんては言わないしそれはそれでムリもあるだろうけれど、感覚としてはその国の人が国内旅行をする様な感じで旅してみたらいいかな、とは思う。

『日本の人達をせめないで。』にも書いた通り、日本は物価も税金も高いしお陰様で円も結構強いから、現地のモノを円換算すると何でも安く感じてしまうのは事実だろう。

でも、そういうヨロコビは、ホテルの部屋でほくそ笑みつつ一人噛みしめて欲しい。決して現地の人の前で大げさに騒いだりしないで欲しいモノだ。

「安い、安い」を現地の人の前で連発するのはな〜んか感じが悪いし、第一その土地の人にあらぬ疑い(日本人は全員すごい大金持ちで、豪邸に住んでお金を湯水の様に使っている、とか)をかけられてしまうことにもなる。

旅する人は皆、注意深く現地の様子を観察して、なるべくその土地の物価を歪めてしまうようなお金の払い方をしないで欲しい。

その為には、

(1)まず、単純な円換算を止めること、

(2)現地の物価の感覚を早くつかむこと、そして

(3)ボられたりしない様に気を付けるコト

が大切だと思う。

でもこれが又、やってみると結構骨折りなのだ・・・(^_^;)
具体的な骨折りの仕方は次回で。


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(*)現場で起きてるんだ!!
踊る大走査線」というドラマ&映画で主演の織田裕二扮する刑事役の主人公、青島俊作のキメゼリフ、

「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」から。この台詞自体は映画の方で使われたもの(多分)。  <もどる


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