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ふぁいるでーた

正しいお金の払い方?!3/3〜「相互扶助」〜


通しNo .00036
〜なはなし
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出発前の君へ・・・
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 2002/04/01号


正しいお金の払い方?!3/3〜「相互扶助」〜

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このお話しは三話続きモノになってます。
『正しいお金の払い方?!1/3』
『正しいお金の払い方?!2/3〜の一例〜』
『正しいお金の払い方?!3/3〜「相互扶助」〜』

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アジアを中心に、「相互扶助」の浸透している社会では、人によってモノの値段や価格が違うというか、そーゆーのは「払う人」によって決まる、っていう所があって、

つまり全く同じモノやサービスを買うのにしても、ビンボーな人はそれなりに、お金持ちの人はより多くお金を出すものだ、というコトになっている。

だから、現地の人よりも高いお金を要求されたからと言って、只めくらめっぽうにキれたりしてはいけない。

それは売る側が、あなたのコトを(こんくらいは払うべき人だ)と踏んだ可能性もあるからだ。っていうか大抵はそう思われるみたいだ。

いくら自分の日本での暮らしぶりが、現地のフツーの人と同じように、日本という「現地」では、ごくごくフツーに暮らしている一般庶民だったとしても、

こうして今、外国で働きもせず遊んでいるワケだから、その土地の人からしてみたら「より高く支払う人」の様な金持ち、ととられてしまってもそれは仕方の無いことなのかもしれない。

だから、只単に儲けてやれ、トクしてやれ、っていう雰囲気でも無い場合には、(まぁそういう時もすごく沢山あるんだけど)頑固に「土地の一般人と同じ金額」をゴリ押しするのも又、考え物なのだ。

お互い嫌な思いもするだろうし、場合によっては相手に全く売る気が無くなってしまって、品物を売ってもらえなかったり、乗り物に乗れないなど、サービスを受けられなかったりという事態になってしまうコトだってある。(ほんとにあります(^_^;))

こういう時、現地の「より高く支払うべき」人達は、もう十分相場が解っているから、お店の人が何も言わなくても自分の方から適度に「色を付けて」支払っている様だった。

でもワタシ達の場合はそうスマートにはいかないだろうし、そんなコトしたらややもすると先程話した様な「物価を歪める人」になってしまいかねない。

「相互扶助」の世界ではその辺が旅行者の場合、ちょっと難しい。

ワタシもいつもこの兼ね合いに悩まされている。

対策(?)としては、まず、自分がどんな身分の人であるか解ってもらうというのも大切だろう。

でも、そうも行かない時も多い。

ワタシの目安としては、(大抵は現地の人と同じ金額でなんとかなってしまっていたが、どうしても割り増ししなけりゃならないとなったなら)大体2割増し位までに落ち着けばいいかな、と思っている。

よく食堂などでは「旅行者メニュー」と言って、旅行者にだけ特別高い値段の書いてあるメニューを出される時がある。

ワタシはあんまりお目にかかったコトが無いが、お目にかかった時はそんなメニューは見ない振りをして、でも実はしっかりちゃっかり自分のお目当てのモノの値段だけは確認しておいて閉じてしまう。

そしてお店の人に向かって現地の言葉で「ナニナニは幾らか?」と訊くコトにしている。

すると相手は先ほどの「旅行者メニュー」とは違った金額を提示してくる筈だ。(もし、それでも法外なお金を提示して来たらワタシはそこでは食事はしないで店を出てしまうだろう。)

でも、「旅行者メニュー」と知っていてその金額を支払い続けて通っていた店が1軒だけあった。

それはバリ島のウブ(*1)という村にあったとても良心的な屋台で、その屋台の人はワタシが「旅行者」だからってサービスやメニューを差別したはしなかった。(*2)

土地の人が食べているのと全く同じものを食べさせてくれて、只、ちょっぴり(現地の人が食べるよりも)値段が高い、というだけだったのだ。

ワタシはその屋台のお兄ちゃんが、土地の人にこっそり「現地メニュー」の方を渡しているのを目撃してしまったのだけれど、

その決定的瞬間に、彼が思わずワタシの方を見て、え、へ、へ、とバツが悪そうに笑ったので、ワタシもえ、へ、へ、と笑い返してしまった。

計算してみると、「旅行者メニュー」が「現地メニュー」よりも2割程高い、ということがハッキリと解ったのだけれども、

ワタシはその2割程高い金額にいつもの様に異を唱えず笑って支払った。兄ちゃんもやっぱり先ほどと同じくえ、へ、へ、と照れ笑いしていた。

先ほどワタシが(大体2割増し位までに落ち着けばいいかな)と思っていると書いたのは、まず、自分の身分というか現地での位置付けがだいたいソレくらいで折り合いがつくんじゃないかな、と前々から思っていたコトと、

それくらいならまぁ仕方が無いか、と思えるというコトと、

後はその屋台の兄ちゃんのエピソードがあったからだ。

それは「旅行者メニュー」を逆手に取った、相互扶助社会での「旅行者」という今一つハッキリしない身分の者が支払うべき金額の、一つの目安となるんじゃないだろうか。

だってそのお店はつまりの所、他のお店の様な

(バカな日本人からボれるだけボってやれ、ボらなきゃソンソン)

という感じが全くしなかったのだ。
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(*1)バリ島のウブという村
についてはこちら↓にも。
『ウブの人達〜前編〜』  『ウブの人達〜後編〜』
『ウブの夢−南国のおしし−』  <もどる

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(*2)サービスやメニューを差別
旅行者メニュー」は金額だけではなくて、料理の種類や量なんかも違うことが多いのだ。

今ここでこんなコト書くとすごくセコいこと言ってるみたいだけど(^_^;)、(いや、実際そうなんだけど(^_^;))

旅行中はそういうコトに敏感になるし、又敏感にないとダメなモノなのだ、とも思うし、

実際ワタシだけでなく、多くの長期旅行者はみんな小銭に実に、ちょっと尋常じゃない位、なーばすになっていた(^_^;)。

ま、当たり前なんだけど。

なんのかんの言ってカネが無かったら先へ進めないし、帰る事も出来ないもんね。

それは確かに命取りになりかねない。→『叔父のアフリカ大体験記?』

なので同じメニューでも内容が違ったり"盛り"が少なかったりする事にもすごーくこだわってしまうのですね(*^_^*))

現地でボールペンでがしがし描いた4コママンガあります。→『屋台のおもひで。』  <もどる


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