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ふぁいるでーた

おかしのうち


通しNo .00041
〜なはなし
どたばた・とほほ
〜のはなし
喰いもの・せいかつ
家族・ひと
せかい
生家・故郷じぶん世界
〜のころ
るんぺん
とき 記載しない
メルマガ配送日
 2002/04/15号


おかしのうち

ワタシの実家には甘いものがあふれています。

今回の帰省で、ワタシはそれを実感しました。

おととい、家の中で発見したお菓子をざっと挙げるだけでも、ケーキ、プリン、コーヒーゼリー、チョコ数袋、ヨウカン、クッキー、各種菓子パン、チョコパイと、キリがありません。

それだけではありません。更に母は「マイ・お菓子」を隠し持っていて、それらは彼女の車の中のトランクのシートの下、ウォークインクローゼット(と最近は言うらしいですね。)の中のセーターとカーデガンの間などから発見する事が出来ます。

娘をあざむいてまで娘をあざむいてまで甘味を独り楽しみたいと云う欲求は、定期的かつ爆発的に彼女の中で流行ってしまう「ダイエット熱」に侵されない限り続きます。

ま、最近は妹も入院している(1999年頃)し、ワタシも実家にいるし、ちょっと普段よりは多目のお菓子といえますが、それでも置き薬の様に甘味は(ウラ、オモテを問わず)我が家に常備されているのです。

というわけで、お菓子類は米と同じように何気にあって当然、といったら云いすぎですが、まぁ、そんな状態をワタシは別段トクベツな事とは思っていませんでした。

ところが、実家を出て究極のびんぼー暮らしをしていると、ちょっと、我が家がフツーでは無いコトに気付いてきます。

先日などは、女子大の先輩がそんな吾が実家に遊びに来てくれましたが、やはり「ちゃあちゃんちはおかしがあふれてる、ホント、おかしだらけだよね〜」と半ば呆れていた様で、でもま、それが当たり前の感覚でしょう。

ワタシも最近ではそういう感覚を持てる様になったし、又、お菓子をあまり食べなくなったせいか、年齢のせいかもあるのか、最近ではそれ程お菓子その物にも固執しなくなってきました。

それでもまぁ、結局そこ(実家)に居ればお菓子の誘惑を断ることはしませんが、隠してあるお菓子を偶然発掘してしまっても、以前の様にその企てをとがめたりはせず、今ではそっと隠し直してあげる様にまでなったのです。(ワタシって、おっとなぁ〜)

さて、今日のコトです。

ワタシが何気に居間で探し物をしていると、突然、コタツに入っていた父が「ちはる、お前、濡れ甘納豆って好きか?」とこれまたトートツに訊きます。

「うん。」とワタシがカラ返事すると、父はごそごそとコタツ布団とカラダの間に隠していた濡れ甘納豆を取り出し

「コレ、うまいぞ。食べるか?」と言うが早いか、これまた何処に隠し持っていたのか木製のおしゃじを取り出し「辛抱たまらん」といったカンジでむしゃむしゃと食べ始めたのです。

推測するに彼は、ワタシが居間に入って来たので思わず濡れ甘納豆を隠した。

でもすぐ出ていくと思ったワタシが、なかなか部屋から出て行かないので、なかなか食べられない。甘納豆を分けてやるのが惜しいからひたすら我慢して隠す。

でもいよいよもうガマン出来なくなり、唾液の分泌は彼の正常な思考能力を急速に奪い去って行き・・・もしかしたら、ちはるは和菓子が嫌いかもな(←妹と混同)そうだそうだ、そうだよな、和菓子が苦手だ、ちはるは。ははははは。

ええい、勝負!カミングアウト!!

・・・おおかたそんなトコです。(いや、ホントに。)彼はそんなヘマが多く、又彼の特徴としては和菓子も洋菓子と同じ位、所持している可能性が高い。

一方母のブツは全面的にチョコレート菓子と言って良く、又彼の様なへまは絶対に有り得ない。

さて、探し物は見つからず、あきらめてふとコタツの方を見ると、相変わらず父は「お前も食べれば?」と言いながら、甘納豆の袋を抱え込み、その袋に直におしゃじを入れて、夢中になって甘いまめを食べています。

・・・だからさ、ワタシはもう「あ、ずるーい!」なんて言わないってばさ・・・(落ち着いてお食べ?)


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