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ふぁいるでーた

憧れの平均生活。


通しNo .00062
〜なはなし
ひび・よしなし事
〜のはなし
家族・ひと
せかい
生家・故郷じぶん世界
〜のころ
ナース
その他
とき 記載しない
メルマガ配送日
 2002/06/15号


憧れの平均生活。

今日(2002.06.14日韓合同開催W杯で日本代表が決勝リーグ出場をキメた試合。ちなみに妹の誕生日。)、すごくすごくすごくすごく楽しみにしていたW杯日本戦を視そびれた。ビデオも撮っちょらん(;▽;)

実はちょっと気がかりな事があって、視そびれたというよりはそっちに気を取られててズッポリとW杯の事など忘れていたのだ。

実は今週は日記の更新もメルマガも途切れてて(ごめんなさいm(_ _)m)それもやっぱり気がかりな事があったせいでなかなか気持ちが集中できなくて、それで書けずにいたんだけけれど、

日記やメルマガは気になりつつも出来ないという感じだったのに対して、サッカー中継の事は本当に綺麗さっぱり抜け落ちていたのだ。

それでなんだか自分が自分でほとほと嫌になってしまった。

ワタシは本当に一個のことしか出来ないんだなぁと思い知ってしまって、こんなことではあかん、と思い、今、蒲団から抜け出し自分を奮起して今週滞納してた分のメルマガを配送すべく今この文章を書いている。

そもそも、自分はこういう切り替えの悪さというか、そういうのがダメでナースの仕事を諦めたという所があった。

いわゆる「患者さんにのまれてしまって」ある患者様の苦しみが伝染してしまって精神的にマイってしまって仕事にならなかったり、

寝かせきりの患者様の膀胱洗浄(*1)をさせて頂きながら、その行為が何故か申し訳ない事のように思えて、はらはらはらと患者様の足に沢山涙を落としてしまった事があった。

ワタシはシリンダーを持っていたから涙をぬぐうことが出来ず、その患者様への想いと、足を濡らしてしまって冷たくないだろうか、体温が落ちてしまわないだろうかという心配と、ごめんなさい、申し訳ない(*2)、というのと、指導して下さっている先輩ナースに怒られやしないかという気持ちがないまぜになっていた。

実習先の病院に偶然中学の時の同窓生の男の子が理学療法士として勤めていて、彼から「昨日は80、今日は30、明日は70の仕事よりも、毎日40でも良いからずっと毎日40の仕事が出来る方が良いんだよ」とアドバイスを受けたりした。

ワタシはきっとこういう平均して何かやるというのがモーレツに駄目なんだろう。

そもそも毎日決まった時間に決まった場所に行くという事が出来ないからお勤めが勤まらない位だ。

その原因はワカってる。つまり、気がかりな事があると何も手につかなくなってしまうからだ。感情の起伏が激しく、いつもそれに振り回されている。

それでも、最近はそんな超思春期まがいな感情失禁もだいぶ収まった様に思っていたし、躁鬱の波をいち早く感じてそれに対処する術も覚えたし、そしてこんな自分でも諦めて(受け入れて)なんとか工夫して世の中と折り合っていく術を身につけて来た様に思っていた。

でも振り返ってみれば、ワタシは相変わらず泣いたりほいたり腹を壊したり知恵熱を出したり不整脈を出したり冷や汗を大量にかいたり喘息おこしたり貧血で倒れたりしている。

全然変わってなかったのだ。ワタシは愕然としてしまった。

(バイトでなく)最後にマトモに勤めてた医院の事務の女の子は偶然ワタシの3年後輩に当たる女の子だった。彼女は本当に平均して毎日を送れる人だった。

毎日決まった時間に出勤して、殆ど遅刻も欠勤もせず、毎日お弁当を持って来てそつなく仕事をこなして家に帰る。木曜日はたまにエステに行くが、それ以外は真面目に家に帰ってお夕飯を食べて自室に戻る。

そういう彼女の「平均」を支えているのは実家の力が多大である事は確か(お弁当もお夕飯もつくってもらっていたから)で、多分、彼女は彼女のおウチがそうやって平均的な毎日をきちんきちんと送っているから、彼女もその一部となって自然にそうやって毎日を平均的にきちんきちんと送っているのだろうと思った。

そのせいか、彼女は太りもしないし痩せもしない、体調もあまり崩さないし寝不足もしないし栄養もちゃんと摂っているからお肌はいつもピカピカだった。

ワタシはそんな彼女の事を「ちゃんとしたお家の子なんだなぁ」と思ってとてもうらやましく思った。

そしていつも切ったはったで生死をかけて大騒ぎして家庭不和をやっている我が家を、自分の行動からそういう事をなるべく悟られない様に、そしてそういう家だからワタシがだらしないんだ、と思われない様に、そこへ関連付けられない様に、父に殴られようが熱が何度あろうが頑張って出勤した。

その時の無理はやって良かったと思ってる。こんな自分でも何か続けられるんだ、という自信になったから。

それなのに、嗚呼それだのに、今のワタシはなんなんだ。あの時よりもずっとずっと楽に生きているのに、これまでだってもっともっと酷い思いは沢山して来たのに、何をへにゃこりゃへにゃこりゃメゲているのだ。

なんなんだ、どうしたんだ、一体。

今一度、その時の気持ちを思い起こして頑張れ!(自分を叱咤激励)

以前書いたかもしれないけど、スヌーピーで有名な「ピーナツ」の作者の方は、毎日毎日本当に同じ時間に起き、同じ時間に同じカフェに行き、同じお席で同じオーダーをし、同じ時間に「ピーナツ」を書き始め、そして同じ時間に仕事を終えて同じ時間に自宅に帰ったのだという。

こういうのをプロっていうんだなぁと、恐れ入ってしまう。カントといい、何か偉業を成し遂げる人は、何かを毎日平均してやりとげられる人なんだろう。

自分はそんな事はとても出来そうにないけれど、出来ないなりに生活がおさんからにならない様に頑張って生きて行こうと思う。

波瀾万丈よ、これからもどんと来い!全て受けて立ってやるぜ!!

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P.S.いつも読んで下さっている読者の方へm(_ _)m

ワタシの人生で、そう言えば唯一続いている事は、書くことだけだな、と、ここんとこ気付きました。(ガックシ(;´Д`))

モノを書くことは時に自家中毒を起こして自分の精神を病んでしまう事もありますが、多くはワタシにこころの安定をもたらして来ました。

実は、ワタシの文章は書きっぱなしのものが多くて、毎日毎日何かしら書いているのですが、それが完成される事は希なのです。ましてや「他人の目に触れても良い」と思える文章が書ける事はもっともっと希です。

でも、「続ける」という事を真っ先に考えるとしたら、少々(というかかなり)面白くないな、と思っても配送してしまう事があるし、これからもそうだと思います。

その辺はひとつ、無料という事で目をつぶってやって下さい。申し訳ありませんがこれからもどうぞ宜しくお願い申し上げますm(_ _)m。

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追記:
考えてみたら妹は家庭不和が一番ピークの時、住所も定まらない様な明日をも知れぬ境遇の中で、当時県で一つしかない英文科(高校)に推薦で合格してた。

推薦で合格したという事は、彼女はあの環境でもコツコツと平均してお勉強してた訳だ。

すごいなぁ。

やっぱ、こういうのって素質なのかしら( ̄口 ̄;) ?わ・・・ワシにはやっぱ無理なのかのぉ(;´Д`)

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(*1)膀胱洗浄
おしっこを管を使って排出する方法を取っている場合、時々専用の管で膀胱に生理食塩水などを入れたり出したりして膀胱を洗浄するのです。このこと。  (*1)にもどる


(*2)ごめんなさい、申し訳ない
ワタシの彼が、英語では誤る時もお悔やみを言う時も残念だったね、っていう様な時も「I'm sorry.」だけど、変じゃないか?!って言うのですが。

ワタシは文法的な事とかよく解らないんですが、なんとなく、この「I'm sorry.」っていう感じが解る様な気がするんです。

なんつーか、上手くは言えないし、英語も殆ど出来ないんですけど。  (*2)にもどる


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