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ふぁいるでーた

上毛かるた


通しNo .00085
〜なはなし
考えた事・熱く主張
〜のはなし
時事・しゃかい
せかい
ウルルと豪州の内陸部ダイブポイント
生家・故郷じぶん世界
日本の各地
場所指定無しその他
〜のころ
入学前
小学生1
小学生2
すなふきん(後半)
すごく最近
とき 記載しない
メルマガ配送日
 2002/11/27号


上毛かるた


こないの日記『星々と赤土のあいだ。-Under the ozone hole.-』に書いた「上毛かるた」なんですが。(ひょっとしたら順番としてはこのハナシよりも『星々と赤土のあいだ。-Under the ozone hole.-』の方を先にお読みになった方が面白い・・・かも?)

これは県内の名所旧跡偉人、そしておクニ自慢などを網羅(*1)したかるたで、これを県民は子どもの頃からやる訳です。

各町内の子ども会で正月に大会があって、それに勝つともう少し大きい地域の大会に行けて、それにも勝つと市の大会、そして県大会と順にすすむことが出来ます。市の大会に行ったなんて言ったらヒーローで、県大会なんて言ったら・・・ってかワタシの近所のコで県大会行った子なんて一人もいなかったよな。

『星々と赤土のあいだ。-Under the ozone hole.-』に出てくる「上毛かるたツアー」の男の子は県大会行ったんだって!すごい!)

でも全国大会は無い訳で、それは「上毛」かるただからだと子ども心に納得していましたが、しかし多くの県民は大人になっても尚、他県には他県のかるた(例えば「越後かるた」とか)があると信じている人も少なくないと思います。

でも無いんですね。色んな県の友達に聞いてみても「えー何それー?」とか「そりゃある方が珍しんじゃん」とか言われてしまってビックリ、「どうやら他の県にはこういうの無いらしいよ」と地元の友達に教えたら友達もビックリ、ほんと驚きました。

中には「理想の電化に電源群馬」とか「力合わせる○○万(○の中にはその年の人口が入る。発売された年のかるたによって更新されるので親子三代で持つとみんな違っててこれまた面白い)」とか

ハズいというか高度経済成長バンザイ風のものもありますが(終戦が昭和二十年、「上毛かるた」が出来たのが二十二年だそうです)、でもこの「上毛かるた」良いっすよ。

遊びながら知らないウチにしぜーんと郷土史の勉強が出来ちゃってるし、故郷を想う気持ちも育まれて行くし。カラダ張って覚えるからか(*2)、「三つ子の魂百まで」じゃないけど子どもの頃からやるからか、大抵の人が大人になっても結構その読み札を思い出せたりして、ひょんなことから

「あれ?上毛かるたの「や」は何だったっけ?」「や?やー・・・やー・・・「やばけいしのぶあがつまきょう」じゃない?」「えー?違うよ、やばけいしの「ぐ」だよ、「ぐ」!」「あー、そうか「耶馬渓しのぐ吾妻峡」ね!」

「そうそう、「しのぶ」の方は「しのぶけのくにふたごづか(しのぶ毛の国二子塚)」だよ」「フタゴヅカって「二子塚」?総社(前橋市 総社町)の二子山のこと?」とか、なかなか牧歌的なんだけども案外ブンカテキな会話に発展したりもする訳です。(たまにはね)

そんな訳で子どもの頃は意味とかちんぷんかんぷん、遊べりゃ良い式で訳も解らないままに「音」で覚えていた読み札も、不思議と大人になるとちゃんと漢字と意味とが追いかけて来て、

そうとは知らずにデートやドライブで訪れた場所で、「あー!ここが「ゆかりはふるしぬきさきじんじゃ」の「貫前神社」かー、かるた(の絵)よりぜんぜんスゲー」とか、「ほんとに「紅葉に映える妙義山」とは良く言ったもんだねー紅葉がキレーイ!」とか言う会話が出たりする訳で、

その時、初めて音のひらがなが漢字に当てはまったり、ああ、ありゃこういう意味だったのかーと各自各々静かに納得したりすることもあったりします。いわば子どもの頃の教育が大人になってから「文字通り」意味を成して来るワケですね。

今、そういうのどかな、というかゆったりとした教育姿勢って少ないと思いませんか?

まだ訳もわかんない様な分別のつかない子どもになんでもかんでも理屈を言って納得させようとしたり、選択させようとしたり、覚えさせようとしたり、なんか学ぶというか「理解する」ことを急ぎすぎてる様な気がします。(なのに円周率「3」っていうのは一体どういったことなんざんショ?)

文部省(現在は文部科学省ですね)が「ゆとりの教育」とかゆって久しいですが、本当にゆとりある教育ってこういうのを言うんじゃないのかなぁ。

※皆さんの故郷の郷土かるた、もしあったら教えてくださーい(^-^)/
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(*1)名所旧跡偉人、おクニ自慢を網羅
なんだけど国定忠治とかは入ってないんだよなー。(当然?)ちなみに、村のサイトでは「博才にたけた忠治にあやかりたいという人々が墓碑を少しずつ削り持ち帰ったため墓の大きさは昔より小さくなっています。」とか書いてありますが、

人づてに聞くハナシでは博打の親分さんの忠治にあやかり、ヤ○ザさん方が出入りの際のゲンかつぎ(忠治の魂を入れるっていうか気合い入れるっていうか忠治を乗り移らせてお守りにするっていうか)に削って飲んじゃってちっちゃくなっちゃったんだってことデス。  (*1)にもどる


(*2)カラダ張って覚えるからか
ベストセラーとなった「声に出して読みたい日本語」の斎藤 孝氏が、音読と身体を使って学ぶことの重要性と情緒やコミュニケーション能力の発達の関係のこととかを言っておられるんだけれども、

かるたってさ、それがぜ〜んぶ網羅されてない?しかも楽しく。  (*2)にもどる

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