* 般若犬〜北極圏犬ゾリツアー〜 その7 *
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*これは続き物です。その6はこちら

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*その1はこちらです。



しばらく部屋で泣いていると、同行していた友人が入って来て、

「湖には飛び込まなくって良いって、その変わり雪合戦をするコトになったみたいよ」

と知らせてくれました。

彼女とはそんなに年齢は変わらなかったのに、あの時のワタシはすごく子どもで、彼女はちゃんと大人だったんだなぁ、と思い返すコトができます。

ま、彼女は結婚もしていたし・・・ってカンケーないか(^_^;)。

(余談ですが彼女とはその後何年かして連絡が取れなくなってしまったのです。もし、お心当たりのある方は是非連絡して頂きたいと思います。)

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さて、いよいよサウナ&雪合戦のロケです。

照明のスタッフの方に、

「水着とタオルとどっちがいい?」

と言われたので思わず

「どっちも!」

と答えたワタシ。で、下に水着を着て、ワタシはワンピース型の水着だったので、肩紐を下ろしてタオルを巻いて、裸にタオルを巻いている様にみせるコトに。(でもこうしといてほんっ〜〜〜と〜〜に良かった!)

でも、なかなか上手くタオルがまけません。

今考えるとあのロケでは女性スタッフが一人も居なくって、その時も

「小泉今日子するんだよ!」

と言われながら、ワタシは照明の男性スタッフの方にタオルを巻いていただいたのでした。

(「小泉今日子する」っていうのは、当時、そういうカッコでキョンキョンがCMか何かやってたのだと思うのです。)

女性スタッフがいない、と言えば、余談ですがあの時ワタシは生理を遅らせる薬を飲んでいて、それもシンドかったです。

ロケの都合でお水も無い時もあったし、いくら薬で遅らせているとは言っても(間際に薬を飲み始めたのもあって)それは出血しないってだけで、変な言い方だけど体はきちんと生理の時期に入っています。

お腹も痛かったし、ちょっと吐き気もしたし・・・

寒いとそういうのって余計につらいんですよね(^_^;)。
あ〜あ、こんなコト言うのはホントはいけないんだろーけど、ワタシは生理がすっごく重い(ことについては『ガーンディーでい』をご参照下さいませ)ので、

「ど〜してワタシ女に生まれちゃったんだろ。」って思っちゃいます。

あ〜生理さえ無ければな〜・・・タクラマカン砂漠横断も、大和雪原登頂も、北極点だって南極点だってな〜んだって、もうとぉ〜っくにやれてる気がする・・・んだけどなぁ〜・・・

ナプキン持ち歩かなきゃイケナイし、生理帯(漢字合ってるかな?生理用のパンツのことっす)も持たなきゃイケナイし、お金かかるし・・・ほんっと〜に不利だと思うんだぁ(+_+)。って愚痴っぽいかな(>▽<)ノ 。スミマセン・・・

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まず、フィンランドの伝統的なサウナです。

それは結構大きな小屋みたいなサウナで、中は板が雛壇様に渡してあって、そこに座ります。部屋(小屋)の中の四角いワクの中には炭がくべられています。

そして水溜めがあってその中に月桂樹の枝かなんかをつけて時々体を叩くのだそうです。

みんなほどよく顔が赤くなってだいぶあったまったようです。

でも、超冷え性のワタシは全然あったまりません。

みんなが「もうそろそろ雪合戦しようか!」と言うのですが、相変わらずワタシは寒いまま。

「もうちょっと待って下さい」
「もうちょっと待って下さい」

とサウナを引き延ばすワタシ。
もう他の方々は汗を流しています。そこでワタシは

「ワタシ、すっごい冷え性なんです。みなさん、ワタシの足触って見て下さい。」

「いいです、かまわないですから触って見て下さい!」

と言われ、同行添乗員の方がワタシの足にふれると・・・

彼は汗をだらだら流しながら目を向いて

「冷たい!」

と言いました。後に彼は

「いや〜彼女の足には驚いた。冷え性の人って、本当に足が冷たくなるんだな、って始めて知ったよ。」

と言っていました。で、判ってもらえたみたいでもう少しサウナタイムをのばしてもらいました。

でも、目に見えてみんながあったまって汗をかいている様子だったので、ワタシの体があったまるのを待ってたら、みんなのぼせてしまうかも・・・と思い、外に出る事を決心。

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外に出ると、マジで(ワタシは)寒かったっす。

もぉ、雪の上に立っているのすら耐え難いくらい。

でも他の人はことのほかはしゃいで夢中で雪合戦をしています。ワタシは冷たいので必死に逃げて・・・いる内にタオルがゆるんで来てしまい、水着まで・・・

「ぽろっ」

(げ!ヤバイ!おっぱい出た!!)

ワタシは寒さと“ぽろり”とでタオルと水着を必死でおさえつつ、早々にサウナの中に逃げ帰りました。


(その8につづく)